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GC OPTICAST人生の総仕上げに投資を生かそう >[第7回] 株式投資を始めるにあたり 〜証券会社選び、資金の構え方〜
2010/12/24更新
[第7回] 株式投資を始めるにあたり 〜証券会社選び、資金の構え方〜
 
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  「株式投資をやってみよう!」思い立ったら吉日、まずは証券会社に口座を作り、投資資金を入金し、売買ができる環境を整えますね。しかし、その前に、身に着けたいスキルがたくさんあります。この点について教えてくれるところはあまりありません。今回は投資を始めるにあたっての初歩の初歩をご説明しましょう。


 まずは、証券会社選びです。どういう証券会社が良いのでしょうか。今や、インターネットで売買するのが当たり前になりました。証券会社により手数料が異なります。手数料を比較して、安いところを選ぶ。当然のことですね。証券会社別に口座を作ることもできますが、あまりたくさんに分散しすぎると今後管理が面倒になります。しっかり比較して、いくつか絞っておくと良いでしょう。


 さて口座が決まったら次にやるべきこと、それは「入金」です。お金は、どれくらいあればいいのでしょうか。もちろんこれには決まりはありませんが、売買できる最低単位と、ひと株あたりの株価を掛け算すると、必要な金額が決まります。1万円でも10万円でも100万円でも1000万円でもお好きな金額で結構です。しかし、1万円だと、株価が1万円以下で、売買最低単位が1ならOKということになりますから、一度オファーしたら、次は資金不足で動けないということになります。もう少し余裕をもった方が良いでしょう。だからといって、「明日の食費も証券会社に入れよう」というのは、やってはいけないことです。「資産運用」とは、余剰資金で行うこと、それが一番大切な要件です。


 万一、投資資金を全額失っても、実生活に影響が出ないようにしないといけません。「投資で失敗したがために、生活が破たんする」というケースの最大の敗因は、この資金の入れ方にあると言っても過言ではありません。ですから、余剰資金のみ口座に入れ、日常を維持する生活費は、きちんと手元に残しておきましょう。この資産運用の基礎を知っていれば、取り返しのつかない破綻を自らに引き寄せることにはなりません。こうして自分で定めた範囲で、目いっぱいリスクを負っても生活できる状態にしておきましょう。


 株式を買いつけるまでに、安全確保という決め事をしっかり守ることです。すでに投資家の方で「考えずにやってしまった……」というのであれば、今から改めて考え直すべきでしょう。リスクは常に変動します。その変動を見越して、自分の資産を守るという意識が投資家には必要です。