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私たちは、毎日食事をして暮らしています。食品には、おいしく安全に食べることができるようにと「賞味期限」や「消費期限」があります。これを守らないと、せっかく美味しく安全に食べることができる食品でも、風味が変わったり、食中毒になってしまったりということになります。大好物を目の前にして、「今日中に食べなきゃいけないけど、本当は明日のランチにも食べたい……」と思うこともあります。しかし、美味しくかつ安全に食するためには、賞味期限や消費期限は守らなければならないものです。これを守らないと、結局は自分自身の体がリスクを負うことになるわけですからね。
「賞味期限を守る」というのは、投資の世界でも共通です。「１年前にこの銘柄を徹底的に調べたらとても良い業績だったので、今日は買い場かな？」というのは、正しい判断とは言えませんね。ファンダメンタルズ分析で投資する場合は、まず「売買をしたい」という時に、銘柄研究をしないといけません。そして、その時に買い場を探り、売買を実行するというのが適切な行動と言えるでしょう。業績は頻繁に変わります。１年前の情報を参考に今から売買をして勝ち目があるでしょうか。
「投資情報の有効期限」は何もファンダメンタルズ分析に限った話しではありません。テクニカル分析も同様です。もちろん、テクニカル分析を用いているオートモードも例外であるはずはありません。オートモードで分析したら、候補となる銘柄が抽出されます。これは、「GCV最適化サイン」で分析した銘柄です。「日足に買いサインが点灯したなぁ。ちょっと様子を見て今月中に注文を入れようかな……」などと悠長なことを言っていてはいけません。日足の分析による売買サインを用いる場合は、「翌日寄り付き」の売買を実践しなければなりません。
仮に１ヶ月間「買おうかなぁ、やっぱりやめようかなぁ」と迷っていたらどうでしょうか。銘柄によっては、１ヶ月もあれば、反対売買のサインが出てしまうかもしれません。そうです。１回の売買を見送ってしまうことになる場合もあるのです。これでは、重要なチャンスを１回失うわけです。もったいないですね。いくら「儲かる」という銘柄でも、タイミングを間違えたら大損します。悲しい結果にならないためにも、指示された売買タイミングは、きっちりと守ることが重要です。
GCV最適化サインの「有効期限」は、次のようになっています。日足チャートの場合、サインが出た翌日寄り付き成行で売買を実行、週足チャートの場合は、サインが出た翌週寄り付き成行で売買を実行という形になっています。日足チャートで見ていきましょう。例えばサインが確実に点灯するのが、夕方５時です。月曜日の夕方５時に判明したサインは、翌日火曜日の朝の寄り付き、つまり９時に売買が執行されなければなりません。考える時間と注文を入れる時間は合計16時間になります。一見「16時間」と聞くと長く思われるかもしれませんが、この間に睡眠をとり夕食や朝食も食べなければなりません。まるまる16時間、銘柄のことだけを考えてはいられません。急いで売買をするかどうかという決断をしなければならないのです。
株式投資における「期限」というのは、とても重要です。執行しなくても「カビが生える」などというような目に見える変化はありません。しかし、売買チャンスを逃すという大きな問題が発生してしまうのです。
株式投資では、「冷静さ」が求められます。冷静を保つためにも、このような情報を併用されるといいのではないでしょうか。
(2014/5/9更新)