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前回は資金戦略について解説しました。その原稿を読んだゴールデン・チャート社のスタッフが「え？今回のテーマはStep1/4のたった１項目だけ？」と驚いていました。そうですね。驚かれるかもしれません。しかし、それだけ資金戦略は奥深いということなのです。
さて、資金戦略を決めたら次は市場を見ていきましょう。選択肢は９つあります。「全ての市場」「東証１部」「東証２部」「東証マザーズ」「東証REIT」「東証ETF」「東証ETN他」「JASDAQ」「名証」とありますね。もちろん、国内市場に変更があれば、この枠もそれに応じて変わります。ここにはない市場を希望される場合は、その右にある「グループから組み入れる」を使いましょう。例えば「日経225がいい」というのでしたら、「グループから組み入れる」にチェックを入れて、「013 日経225種」を選びましょう。他にも、予め「私のお気に入りグループ」などを登録しておけばそれを選択することも可能です。
投資資金の金額を決めるだけでも、それぞれの投資家さんに提示される銘柄群は全く違ってきます。市場を限定することも、あなただけに特別な銘柄選びをしてくれるようにする作業です。日経225を選べば、資本規模が大きい銘柄ばかりなので、市場での株価の動きはユッタリしています。新興市場のマザーズなどを選べば、肝が冷えるような強烈な値動きを目の当たりにされるでしょう。そうです。市場を限定するだけで、あなたが投資したい銘柄のスタイルをザックリ決めることができるのです。投資経験を積んで、自分のひいき銘柄が固定されたら、それらの銘柄をグループに登録して、ここで使うこともできます。銘柄には個性があります。今回ここで話す「個性」とは株価の動きのことです。「よく動く銘柄」「あまり動かない銘柄」などいろいろとありますね。例えば、「9984 ソフトバンク」の株価と「1301 極洋」では、その動きは全く異なります。ソフトバンクは１日数百円動く銘柄ですが、極洋は１日数円の動きです。ソフトバンクのような値幅で動くことはできないでしょう。2013年9月現在200円台後半で推移している銘柄ですから、300円の値幅で動くことは不可能ですね。よく動く銘柄が必ずしも良い成績につながるわけではありません。よく動く銘柄では、儲けも期待できますが、損失も大きくなるのです。それを知っているか否かで、投資成果は当然ちがってきます。
大きくリターンを取りたいと考えるなら、よく動く銘柄を探さなければなりません。しかし、そのチャンスがあるということは、大きな損を被ることもあるということです。「私はそういうのは苦手。安定的にコツコツがいい」という人もおられましょう。「値動きの派手さはないコツコツ型銘柄」を探さなければなりません。こちらは「ローリスクローリタン」になります。私たちの希望は、「ローリスクハイリターン」ですが、残念ながら株式投資の世界にその概念はありません。「株価は上にだけ大きく触れて、下には小さくしか触れない」ということはないですからね
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「よく動く銘柄群」「安定的に動く銘柄群」を簡単に選びだすのが、この「市場」の項目になります。例えば「東証１部」といえば、「安定的な銘柄がたくさん属する市場」と言えます。一方で「東証２部」や「JASDAQ」など新興市場と呼ばれる市場は、値動きの大きな銘柄が属する市場ともなります。先に述べた9984ソフトバンクと1301極洋は、どちらも東証１部ですが、同じ市場内にもたくさん銘柄が属しますから、細かく見ていくと株価の動きに違いはあります。銘柄には個性があるのですから、東証１部の銘柄がすべて同じように動くわけではないということはご理解いただけますね。最近では「ETFに投資したい」というご要望もありますから、そういう選択肢もここではご用意しています。
投資経験を積んでいくと「『東証１部』『東証２部』『東証マザーズ』のような選択肢では、あまりにもざっくりしすぎている。もうちょっと細かく分類したい」というような欲求もやがて持たれるでしょう。「私の注目銘柄以外は興味ない！」という方もいらっしゃいます。そんな方々は、右の「グループ」をお使いください。予め「グループ機能」に該当する銘柄を登録すると、ここで呼び出してその銘柄を対象に最適化売買サインで売買タイミングを分析することができます。グループの登録の仕方も簡単です。思いついた時に、どんどん銘柄コードを入力し「私のお気に入りグループ」を作ることもできます。一方で、検索機能などを使い、ある条件に合った銘柄だけを抽出し、グループ化することも可能です。
さて今日は「対象取引市場」のお話でした。ごくわずかな選択肢しかありませんが、これで、あなたのオートモードはあなただけの答えを導いてくれます。ここで選ぶ選択肢が今後の投資傾向を決めることは言うまでもありません。
(2013/9/27更新)