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2010/11/12更新
[第9回]投資におけるリスクとリターンを考える 1
 
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 虎穴に入らずんば虎児を得ず――。この言葉の意味するところは「ある程度の危険を覚悟せねば利益は得られない」ということでしょう。これは、投資にも言えることです。

 たとえば、あなたが株式などに投資した場合、うまくいけば投資金額に一定の価値が上乗せされて戻ってきます。株価の上昇や配当金を受け取ることにより、元本を増やすことができたわけです。この差額が株式投資におけるリターンです。しかし、リターンを得るためには、同時にある程度のリスクを覚悟する必要があります。つまり、損をしたり、仮に儲けたとしても期待ほど利益が出ない可能性は常に考慮しないといけません。



 次にリスクとリターンの関係を考えてみましょう。人間なら誰でも、リスクを極力減らす一方、リターンをできるだけ大きくできないか――と、考えるものです。しかし、投資の世界では、基本的にリスクとリターンの大きさは同程度になると考えねばなりません。小さいリスクには小さいリターンしか期待できません。また、大きなリターンを取ろうとすれば、リスクも大きくならざるを得ないわけです。




 例えば、ローリスクの代表・銀行預金で得られるリターンは小さく、庶民が預金の金利だけで生活を成り立たせるようなわけにはいきません。このことから考えても、リターンとリスクの大きさは見合っているといえます。投資で成功を収めるためには、ある程度のリスクを取ることは覚悟せねばならないことがお分かりいただけることでしょう。でも、がっかりする必要はないのです。このことは逆に言えば、それなりのリスクを取る覚悟をすれば、魅力的なリターンを得られる可能性が大きく広がるということでもあります。



しかし、人間は感情に支配されています。リスクを取る必要性を理解していても、必要以上に恐れてしまうものです。株式投資でも、リスクを見くびっては痛い目に会いますが、慎重すぎては前に進めません。結局、豊かな人生を目指して投資で成果を挙げるためには、バランスが大事ということになります。慎重な行動を心がける一方、恐怖心をコントロールして時には大胆に行動する――。そんな投資家になれればまさに理想です。


では、具体的にどのように投資のリスクと向かい合えば良いのでしょうか?次回は、投資家はどのようにリスクと向かい合うべきなのか、具体的な対応を含めて説明する予定です。



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