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2010/11/19更新
[第10回]投資におけるリスクとリターンを考える 2
 
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 前回、リターンを得るためには、リスクを取らねばならない――という話をさせていただきました。人生で成功を収めるためには、ときにリスクを取りに行く必要があります。全くリスクを取ることなく、ただ待っているだけで幸運が舞い込んでくるような人生は考えられません。株式投資も同じといえます。リスクを受け止める覚悟ができた人だけが、投資で成功する可能性が開けるのです。


 そもそも、株価は「上がる」「下がる」のいずれかしかありません。どちらかの可能性に賭け、予想が当たるか否かが問題となります。つまり、予想がはずれることがリスクとなりますが、それでも果敢に相場に向かうことができる人――つまり、リスクを取ることができる人――だけが投資で成功できるのです。




 では、「リスクを取る」ということは、ただ単に損を覚悟すれば良いのでしょうか。漠然と「失敗するかも知れないなぁ」と思うだけでは、一歩間違うとただの博打(ばくち)になりかねません。リスクを取るということは、無謀な博打をせよ……ということではないのです。一歩先を行く投資家なら、リスクを取る一方でリスクの管理を徹底すべきでしょう。


 例えば、どんなに丁寧に状況を分析し、銘柄を吟味しても、株価が下がってしまうことはあります。「絶対確実」ということがないのがこの世界です。つまり、上がると思って投資に出ても、下がってしまう可能性は否定できません。投資とはリスクを取りに行くことですが、何も用意していないと、リスクを真正面から受け止めてしまいかねません。


 そこで、リスクを取りに行く場合は、リスクの管理が重要になります。一番簡単で、広く使われている手法が「損切り」です。傷が広がらないうちに株を処分し、次の投資チャンスに備える手法です。ところが、言うはやすし――とは良く言ったもので、いざとなると感情が邪魔して上手な損切りができなくなるのが普通です。


 そんなときに頼りになるのは、やはりシステムです。チャート誌には売買タイミングを示すサインを掲載していますが、このサインに従って売買していけば、感情を排除した取引ができます。仮にあなたが「損をしたくない」との思いで思考が乱され、上手な損切りができなくなっていたとしても、システムなら大事な仕事をしてくれます。つまり、テクニカル上の損切りポイントを示し、そっと背中を押してくれるというわけです。簡単なようで難しい損切りも、システムに頼れば冷静な判断を下してくれるのです。安心ですね。




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