OptiCast トップ
2009年12月30日
ライブラリはこちら

相場概況
日経平均 10546.44円 (▼91.62) TOPIX 907.59 (▼8.28)
◎出来高 17.06億株 売買代金 9291.40億円
◎売買単価 544.42円 (▼126.64) 単純平均 245.58円 (▼2.30)
◎値上がり銘柄数(速報) 323銘柄 (▼582) 値下がり銘柄数(速報) 1235銘柄 (△605)
新高値銘柄数(速報) 18銘柄 (▼5) 新安値銘柄数(速報) 7銘柄 (△5)
東証2部指数 2066.36 (▼1.26) 日経JQ平均 1176.87 (△0.39)
NYダウ 10545.41ドル (▼1.67) ナスダック指数 2288.40 (▼2.68)・29日
円相場 91.71 ・12/29
■出来た株(東1):
9205日本航空JAL 6501日立製作所 8411みずほFG 8306三菱UFJFG
■主な値上がり銘柄(東1):
8913ゼクス (1629△ 200) 8703カブドットコム(8.98万△5600)
4295フェイス (1.02万△1000) 6803ティアック ( 34△ 2)
9609ベンチャーリ ( 15△ 1) 3009川島織物 ( 72△ 4)
主な値上がり銘柄(東1)300円未満:
9609ベンチャーリ ( 15△ 1) 4112保土谷化学工業( 289△ 13)
6803ティアック ( 34△ 2) 4004昭和電工 ( 185△ 7)
3009川島織物 ( 72△ 4) 9704東海観光 ( 27△ 1)
主な値上がり銘柄(東1)300〜1000円以内:
7480スズデン ( 441△ 21) 7270富士重工業 ( 450△ 16)
9368キムラユニティ( 720△ 34) 4666パーク24 ( 988△ 35)
4620藤倉化成 ( 459△ 18) 7122近畿車両 ( 725△ 24)
主な値上がり銘柄(東1)1000円以上:
8913ゼクス (1629△ 200) 8915タクトホーム (8.09万△4400)
4295フェイス (1.02万△1000) 1973NECネッツ (1127△ 58)
8703カブドットコム(8.98万△5600) 4344ソースネクスト(1.77万△ 870)
■主な値下がり銘柄(東1):
9205日本航空JAL( 67▼ 21) 8303新生銀行 ( 101▼ 6)
1805飛島建設 ( 18▼ 2) 2168パソナグループ(5.79万▼3300)
8304あおぞら銀行 ( 98▼ 7) 6217津田駒工業 ( 112▼ 6)
■主な値上がり銘柄(東2):
3838AQI (6.83万△5000) 3049エノテカ ( 6万△3700)
5641TDF ( 110△ 8) 1726Br.HD ( 177△ 10)
7254ユニバンス ( 195△ 13) 3011バナーズ ( 21△ 1)
■主な値上がり銘柄(JAQ):
7746岡本硝子 ( 210△ 48) 1789山加電業 ( 140△ 15)
8900セイクレスト ( 517△ 73) 4336クリエアナブキ(3.8万△4000)
3846エイチアイ (3.66万△4000) 2799パイオン (8870△ 900)
■主な値上がり銘柄(東マ):
3810サイバステップ(2.959万△3580) 6836ぷらっとホーム(5.1万△4000)
3736コネクトテクノ(1.17万△1290) 6667シコー (2.95万△2300)
3753フライトシス (3.06万△3000) 3325ケンコーコム (6.61万△5000)
■主な値上がり銘柄(大ヘ):
3765ガンホー (25.2万△2.91万) 3859シナジーM ( 500△ 30)
3069アスラポート (4400△ 350) 4849エンジャパン (10.88万△6400)
7708フォトニクス (1.02万△ 670) 4822ハドソン ( 493△ 25)


本日の市況
大納会の東京市場、日経平均株価は反落した。朝方こそ円安を好感して買いが先行したものの、為替以外の手掛かりが不足しており、日経平均は前引けに向けて尻すぼみの展開。前日の米国株が小幅ながら反落したほか、冬休みを控えて見送りムードも強く、平均株価はマイナス圏へと沈んだ。<9205> JALが経営再建問題から値を下げていることも雰囲気を悪化させる一因となった。日経平均は後場に一時プラス圏に浮上する場面も見られたが、再びマイナス圏に沈んで取引を終えた。TOPIXも反落。ただ、12月のローソク足は、日経平均・TOPIXともに陽線を立て、年足も陽線となった。東証1部の出来高は約17.06億株、売買代金は約9291億円と、引き続き低水準にとどまった。なお、従来半日の取引となっていた大納会だが、今年から終日取引になっている。本日の東証1部における値上がり銘柄数は323、値下がり銘柄数は1235。小型株市場は2部指数が8日ぶりに反落し、マザーズ指数が続落した。一方、JASDAQ平均、ヘラクレス指数は切り返しに転じ、6日続伸。

<3201>ニッケ(日本毛織)は09/11期予想の上方修正を好感し、続伸(564△5)。<6501>日立は、幹部による11/3期黒字化を目指す発言が報じられ、反発した(284△10)。<4666>パーク24は、野村証券金融経済研究所による格上げ(「2」→「1」)を好感し、反発した(988△35)。三菱UFJ証券による好評価(新規「1」)も追い風となり、<4004>昭和電工が好伸(185△7)。円安もあり、<7270>富士重(450△16)、<7283>愛三工(945△16)、<7294>ヨロズ(1249△14)といった自動車関連の一角が年初来高値を更新。このほか、<4112>保土谷化学工業(289△13)、<6315>TOWA(大1 944△23)なども年初来高値を更新した。<9789>栄光は、増進会出版社(静岡県)との資本・業務提携を好感し、買いが先行(東2 368△12)。

経営再建問題に揺れる<9205>JALは、法的整理を活用した支援を検討と報じられたことも逆風となり、上場来安値を更新(67▼21)。JAL向け融資への懸念から<8306>三菱UFJFG(452▼2)、<8316>三井住友FG(2645▼10)、<8411>みずほFG(166▼1)といったメガバンクがさえない。<8270>ユニーは09年3−11月期が最終赤字になったことを嫌気し、反落(651▼6)。


日経平均株価のチャートで見たマーケット分析

2009年の東京市場は3月に日経平均株価で7054円のバブル崩壊後の最安値を示現し、“奈落相場か!”と思われたが、そこから8月まで出直り基調に転じた。しかし11月27日までの円高進行もあって、同日にはザラ場で9076.41円の二番底をつける展開に。だがそこからは1ドル=90円台への円安傾向に転じたことから、東京市場も買い戻しが入って12月は快調なリバウンド相場となり、日経平均株価で1万円大台を回復した。
昨年11月の月足は陰線で、1990年以降の日経平均株価の月足陰陽線による勝敗は10勝10敗のタイとなった。しかし12月は陽線となり13勝7敗と勝率が上がってきた。こう着の秋相場を経て、底入れの師走相場入りというパターンが昨年も明瞭であったわけだ。ただし、2月上旬の季節習性ともいえる“節分天井”という流れも頭の隅に置いておきたいところ。
日経平均株価の短期トレンドは、25日移動平均線に続いて、75日移動平均線も突破・上放れてきた。中期的にも11月27日の週に13週移動平均線と26週移動平均線がデッドクロスとなったものの、12月からの急反発でこの2つの中期線を突破し、2つの移動平均線は下落せずに横にはってきた。26週移動平均線はほぼ1万円の水準で上向く兆しも見せており、1万円大台が下値サポートとなりそうな態勢となった師走相場である。

 モメンタムでも、12週GCVは11月末のボトムから順調に上昇を継続しており、中立の0%ラインからプラスゾーンに浮上。より短期の日足GCVは10%接近からプラス圏でひとまず天井を打ったが、株価は高値を追っており、ここでは日足GCVのプラス圏の維持をもって強気継続のサインと読むべきだろう。五本新値足も12月22日には10月下旬以来の陽転に。24日には25日ベースの騰落レシオも中立の100%を9月1日以来の回復となった(ハローコード<0188>)。銘柄数的な側面でも堅調なものが増加していることが確認される。

 ただし、NT倍率(日経平均株価÷TOPIX、ハローコード<0139>)は12月28日時点で11.62倍まで上昇。日経225種採用銘柄の相対的な強さが継続している。やはり、日本経済がデフレ・スパイラルから抜け出せない状況にあって、成長を続ける世界で市場を開拓できる業界トップ級の銘柄が強いということだろう。

 よって、中国、インド、ブラジル、そしてアジア諸国など経済面での新興国は、今年も先進国をキャッチアップする高い成長を遂げることになろう。建機大手の<6301>コマツや<6305>日立建機、そして小型モーターなどで世界市場を開拓している<6594>日本電産とそのグループ企業、自動車のスピーカーやアイフォーン向けのイヤホンなどを手掛ける<6794>フォスター電機などは世界的規模での成長路線が継続するのではないか? それなりに株価は上昇したが、外需系銘柄ではそんな観点でアヤ押しポイントを狙いたいグループとなりそうだ。
また、昨年末は円安傾向もあって、電気機器や機械株などのハイテク系製造業セクターが一矢報いたことが印象深かった。事実、<6113>アマダの板金加工機械は、不振だった日本国内の新規受注が11月に35億円と、2008年7月以来、16カ月ぶりに前年同月比でプラスに転じている。アジアでも中国に続いて韓国やタイでも需要が回復傾向にある。設備投資関連もひとまずボトムを打った可能性がありそうだ。アマダの株価はこのニュースを好感したが、<6954>ファナックは12月に昨年の最高値を更新と、先んじて快調な値動きになっている。同社株の信用倍率は0.14倍と取り組み妙味が大きく、買い戻しも入っているようだが、2010年の設備投資関連株の復活を予感させるような値動きとも想像される。
日本の機械株は世界でもトップクラスの技術を保持する企業が多く、アジアなど海外での活躍期待も持たれる。長期的に見れば<6135>牧野フライス製作所の300円台、<6141>森精機製作所の800円台などというPBR1倍割れの株価水準は、今期赤字予想とはいえまだまだ底値圏といえそうだ。逆張りセクターだが、そろそろ種を蒔くタイミングが近づいてきたのではないか?
またその他、昨年末の活躍グループでは、半導体や液晶関連の値動きが力強かった。<6502>東芝や<6665>エルピーダメモリなどが半導体の増産投資を拡大する計画との一部報道から、半導体製造装置の<8035>東京エレクトロンや<7731>ニコンなども軽い値動きに。液晶テレビ需要の拡大で<6988>日東電工や<5214>日本電気硝子も昨年12月に年初来高値を更新している。完成車メーカーも<7201>日産自動車は中国市場の開拓の成果が表れ、営業益は期初予想の1000億円の赤字から一転、11月には1200億円の黒字見通しに上方修正した。
半導体や液晶、そして自動車に収益底入れの兆しが見えてくると、その裾野の広さから、その他の製造業全体への波及効果も大きく、前述したように設備投資関連の復権にも密接に関わってくるだろう。
さらにハイテク系銘柄でなくとも、大豆タンパク製品などを手掛ける<2607>不二製油や、「ユニクロ」の積極展開が続く<9983>ファーストリテイリングなど、食品や衣料販売企業でも海外での積極展開から国際企業へと変貌しつつある。食品や衣料販売などの業種では多くはないだろうが、世界展開を評価される銘柄が出てくることだろう。日用品や医療器具なども日本製品に対する信頼は厚く、<8113>ユニ・チャームや<4543>テルモなどの快進撃は続いた。また、逆張りという観点では<4502>武田薬品工業の3000円台という水準は興味深いところではないか。

 ただ、昨年は2部市場やJASDAQ市場などの小型株には受難の年であった。それは、世界で展開できる企業が少なく内需系銘柄が多いことから、日本国内のデフレ傾向の逆風をモロにかぶったということだろう。しかし、小型株市場にもハイテクや設備投資関連株は多いし、また、世界に通用する優良銘柄も少なくない。歯科用回転機器の<7716>ナカニシ(JAQ)や小型建機の<6432>竹内製作所(JAQ)などもアジア市場での活躍余地は大きいとみたい。また、低PERでPBR1倍割れに放置されている業績堅調な小型株が“宝の山”に見える局面もありそうだ。

 日経平均株価やTOPIXのようなインデックスの大幅な水準訂正は期待薄かもしれないが、個別には、様々な観点から攻め口は多彩な2010年の新春相場となりそうだ。

 大発会は1月4日(月)から。大納会と同じく、通常通り終日の立会いとなる。新年の第1週は国内では5日(火)に12月の新車販売、8日(金)に景気動向指数が発表される。米国では4日にISM製造業指数、6日(水)にISM非製造業指数、そして8日には雇用統計が発表される。
 
旧年中は大変、お世話になりました。2010年が皆様にとって収穫の多い年になりますよう、お祈りしております。よいお年をお迎えください。
(S.F)

Copyright(c)株式会社ゴールデン・チャート社
無断で複写、複製、転載、テープ化、ファイルに落とすことを禁じます。
ご投資の最終決定はご自身の判断でなされるようお願いいたします。