その10 ボリンジャー・バンド
サイコロジカルラインと同じように確率論を利用したオシレーター系指標に「ボリンジャー・バンド」があります。ローソク足チャートと重ねて表示できるため比較的見やすい指標であると同時に、株価の天底をつかみやすい指標です。

10-1.ボリンジャー・バンドとは?
株価とは? 言うまでもなく、株式の価格です。厄介なのは、「ファンダメンタルズ(基礎的諸条件)」、「需給」、「人気」など主な三要件に左右されて、片時も“然るべく価値”に留まることがないことです。

逆の言い方、見方をすれば、“然るべき中庸”の水準は株価が上下する過程で、瞬間行き来するに過ぎないとも言えます。そして、“株価が上下する”ことこそが、投資の最大魅力となっているのかもしれません。

さて、ボリンジャー・バンドは、定められた期間の移動平均線を用い、この移動平均線の上下に標準偏差(σ:シグマ)を加味したラインを示したものです。株価の動きがある期間の平均値(移動平均線)から統計的な要素を盛り込んだ上下のバンド内で動くことを予想し、バンドの域外に出た数値(株価)を異常値として捉えるものです。

統計学上、移動平均線の±1σ内には68.3%、±2σ内には95.5%、±3σ内には99.7%の確率で分布するため、±2σをはみ出した株価はわずか4%程度の確率でしか出現しないことになります。
 つまり、日数で見れば100日に4日しか見られないほどの異常な水準・出来事として、株価の「天・底」を捉える手段として活用することができるわけです。

ですから、±2σラインに上値・下値が接近、あるいは突破した時に、売り場・買い場に好タイミングとなる可能性が高いことになります。

また、−2σラインから反発し、中央の移動平均線を回復した場合には+2σラインにまで上昇することが多く、反対に移動平均線を割り込んだ場合には−2σラインまで下落するパターンが多いようです。

短期売買なら日足(基本画面は15日・±2σ)をご覧になるとよいでしょう。また、26週で設定してもよいでしょう。また、±3σを入力し、これを上回る(下回る)時には大暴騰(大暴落)の終了と判断することもできそうです。

但し、ここで注意したいのはトレンドの有無です。トレンドが明らかに発生している場合は、バンドをはみ出したときにその方向に沿ったポジションを考える必要があります。トレンド系の分析やモメンタム系の分析を併用することでダマシを避けることが出来ます。

◆ワンポイント ±2σを突破するのはわずか4%
・±2σラインに上値・下値が接近、あるいは突破したら売り場・買い場のタイミングとなる可能性大
・トレンドの方向にも要注意


■ 日経平均の52週ボリンジャー・バンド

■ 7203トヨタ自動車の26週ボリンジャー・バンド


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