<株式分割>
株式分割と呼ばれる手続きによって、既に発行された株式が分割されて株数が増やされることが時々あります。例えば、1株を2株や3株にするといった具合いに会社側が決めるのです。この場合、その銘柄を1,000株持っていた人の持ち株数は、2,000株や3,000株に増加します。これで株価が2分の1や3分の1に下落すれば、その投資家の損得はゼロなのですが、株価がそこまで下落しなければ儲かったことになります。また、たとえ株価が2分の1や3分の1まで下落し、会社の市場価値に変化がなかったとしても、株価の見かけ上の低下によって、他の個人投資家も新規にその銘柄を買いやすくなります。その結果、株主の層が広まることになり、会社側も良い影響を受けることになります。
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<株主割当増資>
また、株式分割と違って、額面割当増資や中間発行増資と呼ばれる方法によって、株主の持ち株数を増やす方法ものもあります。前者は、株主が額面に相当する金額を払い込む代わりに、会社が株主の持ち株数を増やしてあげるというものです。後者は、株価の2分の1以下か一株当たり純資産(注:純資産とは資産全体の額から負債額を差し引いた残りの資金のこと)以下の金額を株主が払い込む代わりに、会社が株主の持ち株数を増やしてあげるというものです。どちらのケースでも株主は何らかの金額を会社側に払い込む必要がありますが、代わりに払い込んだ金額以上の価値を持つ株式を得ることができます。これらは、まとめて株主割当増資と呼ばれます。
<自社株買い>
株式分割や株主割当増資とは別に株主にメリットをもたらす方法として、自社株買いがあります。これは、内部留保によって蓄積された資金等をもとに、会社が自社の株式を市場から買い上げるというものです。「(2)株主になるとどうなるの?」のところで、配当として株主に支払われなかった分の利益は会社が貯蓄していると述べましたが、この貯蓄で株式を買い上げるのです。自社株買いによって発行済み株式数が減ると、1株当たりの資産価値が増加しますので、たとえ持ち株数が増えなくても株主にとっては大きなメリットとなります。
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