伊藤忠商事、丸紅ともに利益を確定させた上、その後、評価益を増やしながら2011年を迎えました。１月に入っても株価は順調に推移しています。２月に入ると、伊藤忠商事、丸紅ともに株価がどんどん下がってきました。これは気になります。しかしサインはまだ点灯しませんね。「早く点灯して！！」と焦ります。ですが、サインが点灯するまで待ちましょう。
ようやく2月25日に、伊藤忠商事が売りサイン点灯です。しかし、丸紅はサインが点灯しません。今回は、伊藤忠商事のみ売買しましょう。買いで保有しているものは、手仕舞います。そして、新たに売りポジションを立てましょう。翌週寄り付き成行で行います。2月28日の寄り付きは836円です。ですから、757円で買い、836円で手仕舞いました。よって、79円すなわち7,900円の利益です。そして同時に売りポジションを取りました。伊藤忠商事は売りで保有し、丸紅は買いで保有しているという状況になります。
３月になりました。売りポジションで持っている伊藤忠商事は、日々株価が上がっていきます。イライラするところかもしれませんが、サインも点灯しませんから、しばらく待つことにしましょう。丸紅は、株価が少しもどって安心しましたね。そして、伊藤忠商事を売買した翌週の3月4日に、丸紅にも売りサインが点灯しました。翌週寄り付きに、買いポジションを手仕舞い、新たに売りポジションで保有するのです。3月7日の寄り付きは628円です。469円で買ったものを628円で手じまいます。ですから、159円、すなわち159,000円の利益になります。これは大きいですね。そして、同時に628円で売りポジションを入れます。
これまでの利益をおさらいしておきましょう。伊藤忠商事は、２回の売買で10,700円の利益を得ました。そして、丸紅では、222,000円の利益です。合計すると、232,700円です。伊藤忠商事の利益が小さく見えてしまいます。しかし、複数保有することでリスク分散ができますから、「丸紅の方が優秀だ」などとは思わないようにしましょう。
さて、このシステム売買は2010年4月からスタートしたのですから、間もなく１年になります。投資資金200万円に対して、232,700円の利益は優秀ですね。
しかし、喜びもつかの間でした。3月11日の大震災です。私たちの生活がガラリと変わりました。広範な地域で地震と大きな津波に襲われました。そして、安全神話を完全に崩壊させる原発事故が追い討ちをかけました。相場よりも先に、私たち自身がどのように暮らすかが問われる時がやってきたのです。
そして、週が明けると、株価は急落しました。日経平均は、何日にも渡り、大きく下げました。冷静に相場を見ていることができないという方が多かったでしょう。しかし、この時、伊藤忠商事、丸紅ともに売りポジションで保有していれば、心境は異なります。幸いにも直前にどちらも売りポジションと切り替わっていたため、このポートフォリオに対する影響はありませんでした。しかし、株価は下げたら上がります。その後どんどん株価は上昇していきました。伊藤忠商事は、売りポジションを取ったところまで、すぐに戻ってしまいました。しかし、丸紅は評価益を保っている状況です。そして、４月を迎えます。システム売買開始から１年が経過します。
※このコーナーでご紹介する売買結果は、手数料や税金は含まれていません。
(2011/9/22更新)