伊藤忠商事と丸紅は、順調にリターンを手にしていますね。「もう１週でも早くサインが出ていたら」と感じるかもしれません。しかしながら、最適化売買サインというものは、株価の高値・安値をピンポイントに捉える機能ではないのです。当コーナーでもご紹介しましたが、「今が最高値でこれからどんどん株価が下がりますよ！」ということは、後日株価が下がってから知ることです。その時にピンポイントに知ることができるのは神くらいです。ですから、私たちが「ここが最高値かな？」と第六感を働かせてピンポイントを取りに行くという売買手法は、危険なのです。であれば、そのようなリスクの高い投資を行うのではなく、「株価の流れが変わったぞ」ということを確認してから行動に出る方が安心ですね。
さて、10月に入りましたので、私たちはやらねばならないことがあります。それは、周期のチェックです。最適化売買サインは、年に２回周期の見直しを行いますね。こちらも別のコーナーで詳しくご説明しましましたが、株価の波動は常に同じとは限らないので、最適化売買サインは年に２回周期の見直しを行うのです。いつ行われるかは、各サービスのアナウンスにてご確認ください。
それでは、伊藤忠商事と丸紅のチェックを行いましょう。伊藤忠商事は、2010年4月からは24週、平均11週でした。そして、10月以降も24週平均11週です。つまり周期が変わりませんでした。であれば、今は買い持ちですから、次に売りサインが点灯します。では、丸紅はどうでしょうか。2010年4月からは25週、平均11週でした。そして、10月以降は、25週、平均10週と変わりました。周期が変わったら直前のサインのチェックを必ず行いましょう。丸紅のチャートを見ると、10月1日に買いサインが点灯しています。つまり、周期は変わったものの、直近のサイン点灯日は同じです。更に「買いサイン」が点灯していました。ですので、丸紅もこのまま売買サインを引き継いで投資することができます。それでは、次のサインが点灯するまでしばらく待つことにしましょう。
丸紅は、順調に株価が上昇しています。それに対して、伊藤忠商事の株価が、買い値を割り込みました。不安ですね。しかし、まだサインは点灯しません。つまり損切りサインが出ていないというころです。サインは「もうしばらく待ってみて」と言っているのです。ですから、しばらく待つことにしましょう。
11月になりました。伊藤忠商事の株価は急上昇しましたね！あっという間に買い値を上回ってきました。これで心配事が１つ減りましたね。
丸紅はというと、順調に株価が上昇しています。こちらは安心して見ていることができますね。そして12月です。2010年も終わりですね。伊藤忠商事、丸紅ともに株価は順調に推移しています。これであれば、年の瀬も株式以外のことに没頭していても、安心です。評価益がどんどん増えています。しかしまだサインは出ませんから、「早く利益確定しなきゃ、下がったらどうしよう」など焦ることはやめてください。じっと待っていましょう。さて、いつになったら利益確定のサインが点灯するのでしょうか。新年の楽しみとしましょう。
※このコーナーでご紹介する売買結果は、手数料や税金は含まれていません。
(2011/9/16更新)