さて、今回も伊藤忠商事と丸紅の検証を行いましょう。
５月に入りました。ゴールデンウィークが終わろうとしている土曜日がきました。その日のチャートを見ると、なんと伊藤忠商事、丸紅ともにＳサイン、すなわち売りサインが点灯しているではないですか。
そこで、翌週寄り付き成り行きで売り注文を入れました。5月10日の寄り付き成り行きで売買することになりました。伊藤忠商事の寄り付きは785円、丸紅の寄り付きは532円です。これで売りました。最低単位ですから、伊藤忠商事は785円×100株＝78,500円、丸紅は532円×1000株＝532,000円です。合計すると、610,500円となります。
中長期投資ですから、しばらくサインが点灯しないかもしれません。ここからは少し気長に待つことにしましょう。今回、たまたま２銘柄が同時に点灯しましたが、これは非常にめずらしいことです。そもそも、同じ商社ですが、それぞれ最適化売買サインの周期が異なっています。伊藤忠商事は、24週、平均11週で、丸紅は25週、平均11週です。同じ業種だからといって、必ずしも同じ周期になるとは限りません。このように周期が異なるのですから、サインが点灯するタイミングも基本的には異なるのが一般的です。今回のようなケースは稀ですが、同業の銘柄のサインが一緒にそろう時は、それゆえに確度が高いとも言えます。投資を決行するか否かの決定には心強いサインです。
それでは、買いサインが点灯するまでしばらく待つことにしましょう。５月が終わり、梅雨時の６月がきました。しかしどちらもサインが点灯する気配はありません。もう少し待ちましょう。伊藤忠商事は６月中旬に向けて株価が上昇してしまいました。しかし、ここで焦って手仕舞いしてはいけません。一方丸紅は、順調に株価が下がっていますね。もうしばらく様子を見ましょう。
７月です。暑い夏がやってきましたね。伊藤忠商事、丸紅ともに株価が下がり続けています。サインが点灯する気配はありませんね。もう少し待つことにしましょう。
８月に入り、伊藤忠商事、丸紅ともに株価が少し上昇しました。「手じまいたい」という気持ちになりますね。しかし、まだサインは点灯していません。最適化売買サインは「待って」と言っています。ですからここは待ちましょう。お盆の頃になると、また株価が下がってきましたね。少し安心してチャートが見えるようになりました。
いよいよ９月です。株価が少しずつ上昇してきました。少しハラハラしてきました。しかし、まだサインは点灯しません。もう少し待ちましょう。
９月も最終が過ぎ、10月1日（金）になりました。チャートを見てみると、また偶然同じタイミングで伊藤忠商事、丸紅ともに買いサインが点灯しました。翌週寄り付き成り行きで手仕舞わなければなりません。また、ドテン売買ですから、同時に買い注文も入れます。
10月4日の結果を見てみましょう。伊藤忠商事の寄り付きは、757円でした。そして丸紅は、469円でした。伊藤忠商事は、785円で売り持ちだったものを757円で手仕舞いました。ですから、28円、つまり28円×100株＝2800円の利益です。そして丸紅は、532円で売り持ちだったものを469円で手仕舞ったので、63円、つまり63円×1000株＝63,000円の利益です。合計すると、65,800円の利益となりました。
そして、ドテン売買ですから、伊藤忠商事を757円で買い、丸紅も469円で買いました。またしばらくじっと待つことにしましょう。
※このコーナーでご紹介する売買結果は、手数料や税金は含まれていません。
(2011/9/9更新)