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最適化売買サインが合う銘柄と合わない銘柄

　ゴールデン・チャート社の最適化売買サインは、全銘柄の日足、週足、月足を対象に周期を最適化し、売買タイミングを表示しています。しかし、株価の動きがランダムである、または値がつかないなどの理由で、周期を最適化できない銘柄があるのも事実です。



　実際のチャートを見てみましょう。例えば、8001 伊藤忠商事の週足チャートの場合、株価の流れをキレイに捉えながら売買サインが点灯していることがわかります。一方、1801 大成建設の日足チャートを見てみると、こちらの最適化売買サインのGCVの周期は、9日・平均3日となっています。頻繁に売買サインが点灯していますね。これは、株価の動きにきれいな波がなく、不規則な動き方をするために、落ち着いた商いが導けないためなのです。また、2872 セイヒョーのように、値がつかないことが多い銘柄も、最適化売買サインでタイミングを捉えるのには不適切です。





　しかし、最適化売買サインが合わないからといって、それに該当する銘柄がすべていつも合わないというわけではありません。例えば、先に解説した1801 大成建設の場合、半年前は周期が最適化できる銘柄でした。当時は、36日・平均9日というGCVでサインを提示していました。しかし、震災をきっかけに株価が大きく動きました。それにより、株価の波動が変わったため、周期を捉えるのが難しくなったと考えることができます。



　また、このような場合もあります。チャートを見ると、日足は細かく動くため最適な周期を捉えることはできないけど、週足であれば周期を最適化し、高いパフォーマンスが得られるというケースもあります。この場合、その銘柄とは短期ではなく、中長期投資で付き合っていくのがふさわしいことになります。


　日本には3500以上の銘柄があります。株価の動きは、それぞれに個性があります。最適化売買サインはそれぞれにフィットした売買のスタンスを探していくモノです。しかし、全ての個性に最適化できるわけではありません。「システムが合わない銘柄には使えない」これも最適化売買シグナルの事実です。うまく合致する銘柄に集中していただくこと。それがベストな利用術といえます。



(2011/5/6更新)