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売買結果を確認しよう〜8002 丸紅〜

　前回は、8001 伊藤忠商事を検証しました。今回は、8002 丸紅を例に挙げて、売買タイミングを捉える方法を確認してみましょう。直近の売買サインの見直しを活用して分析したいところですが、こちらも伊藤忠同様、まだ検証するには十分な情報がありませんから、半期前、つまり2010年10月に行われた最適化売買サインの見直しのタイミングの情報を活用しながら検証してみましょう。



　それでは、周期見直し直前のチャートをご覧ください。2010年10月2日に発売されたチャート誌で周期を確認しましょう。25週GCV、平均11週と表記されています。そして、周期見直し後では、どうなったのでしょうか。25週GCV、平均10週となりました。平均の周期が１変わりました。少しですが、周期の変更が行われたことになります。





　周期の見直しとは、今回のように平均が少しだけ変わることもあれば、GCVそのものの周期がガラリと変わることもあります。また、前回は、最適化された周期だったのに、今回は基本周期、つまり９週GCVと、その３週移動平均線が表示されることがあります。この時は、直近の株価で分析すると、最適化することが難しかったことを意味しています。このように周期が見直しのたびに変わりますので、常にチェックしておく必要があります。



　それでは、丸紅の売買サインを見ていきましょう。週足チャートを見ると、９月のローソク足の５本目に「買いサイン」が点灯しています。この銘柄の場合、周期の変動がごくわずかでしたので、見直し後も「買い持ち」の状態となっていました。そのため、ここでは特殊な処理を行う必要はありません。「S（売り）サイン」が点灯するまでジーッと待ちましょう。



　「売りサイン」は３月上旬に点灯しています。サインが点灯した翌週に寄付き成行で売買すると、10月4日に469円で買い、3月7日に628円で売却したことになります。この間の利益は159円となります。丸紅を最小単位、すなわち1000株だけ買っていたとしても、159円×1000株＝159,000円のリターンとなります（実際は、証券会社の手数料や税金などが必要となります）。



　決められたルールさえ守れば、こんなにカンタンに売買することができます。これなら、株式投資に十分な時間を割くことができない投資家の方でも、安心して売買することができますね。


※ここでは証券会社の手数料や税金は考慮していません。

(2011/4/28更新)