前回、最適化売買サインの周期見直しの時に、どのように売買するかというルールを確認しましたね。今回は、実際どのように活用するか、実際のチャートを活用して見てみましょう。今、４月ですから、まだ最適化売買サインの見直し直後であり、検証するには十分な情報がありませんから、半期前、つまり2010年10月に行われた最適化売買サインの見直しのタイミングの情報を活用しながら検証してみましょう。今回は、8001伊藤忠商事を例に取り上げてみましょう。
それでは、周期見直し直前のチャートをご覧ください。2010年10月2日に発売されたチャート誌で周期を確認しましょう。GCVが24週、その平均線は11週ですね。そして、周期見直し後には、どうなったのでしょうか。24週GCV、平均11週と、変わりません。つまり、伊藤忠商事は、2010年10月の見直しのタイミングでは、周期が変わらなかったのです。前回ご説明した通り、今年の４月の見直しの際には、周期が変わっていますが、半年前の時には同じ周期だったということがわかりました。このように周期が変わらなかった場合、従来と異なる場合時があるわけですから、「最適化売買サインの周期を見直しました」というアナウンスが出た時には、きちんとチェックしておきたいものですね。
最適化売買サインの周期が変わらないということであれば、特に意識することなく売買を行っていけば良いのです。見直し前に「B（買い）」サインが点灯していれば、次は「S（売り）」サインが点灯します。そのまま従えば良いというわけです。8001 伊藤忠商事のチャートを見ると、2010年9月末の足（10月１日）に「買い」サインが点灯しています。最適化売買サインに従っている方は、このタイミングで買いポジションを取っているでしょう。
その後、最適化GCVの周期の見直しが来ます。しかし、周期が変わってないわけですから、次に来る「売り」サインを待つのです。売りサインは、２月下旬に点灯しました。つまり、このタイミングで売却すれば良いのです。
ここで気になるのがパフォーマンスですね。サインが点灯した翌週の寄り付き成り行きで売買すると、このような結果になります。10月4日に757円で買い、2月28日に836で売却することになります。その結果、79円の利益となります。仮に最低単位で買ったとしたら、79円×100株ですから、7900円の利益となります。サインに従い売買するだけで、これだけのパフォーマンスが挙げられるのですから、カンタンですね。
※ここでは証券会社の手数料や税金は考慮していません。
(2011/4/22更新)
