４月に、最適化売買サイン周期の見直しを行いました。この時期、私たち投資家が行うべきことは、最適化売買サインで売買している銘柄の周期をチェックすることです。周期の見直し前と後でどのような変化があるか、まず確認する必要があります。それは、周期が同じ場合と、異なる場合では、自分がとっているポジションが変わる場合もあるからです。
商社株を例にとり、今年の４月の見直し前後の周期を確認してみましょう。今回は、8001伊藤忠商事と8002丸紅を見てみましょう。同じ商社銘柄だからといって、同じ周期ではありません。また、サイン見直しのタイミングで、どちらも一律に扱われることはありません。最適化売買サインは、市場や業種を考慮して周期を変えるなどということはないのです。それぞれの株価の動きのみを純粋に把握し、最適な周期を割り出します。同じ業種でも、銘柄により最適な売買周期が異なるのです。それでは週足チャートの周期を見てみましょう。
8001伊藤忠商事の見直し前は、24週GCV、GCVの平均線は11週でした。見直し後は、20週GCV、平均6週となっています。この銘柄は、周期が変わりましたね。一方、8002丸紅の見直し前は、25週GCV、平均10週となり、見直し後も同じく25週GCV、平均10週となっています。伊藤忠商事の周期が変わり、丸紅の周期は変わらなかったという結果になります。丸紅の場合は、周期が変わりませんから、変更前にB（買い）サイン点灯で保有している場合は、サイン変更後にS（売り）サインが点灯するという流れになります。しかし、周期が変わった伊藤忠商事は気をつけなければなりません。周期が異なると、変更前と変更後のサインが変わる可能性があります。例えば、B（買い）で保有しているにも関わらず、周期変更後のデータをチェックすると、S（売り）での保有に変わっている場合もあります。「どのようにすればよいの？」とお悩みになられることでしょう。
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伊藤忠商事の場合は、変更前のチャートを見ると、「売り持ち」すなわち「Sサイン」という状況になっています。変更後のサインも「売り持ち」つまり「Sサイン」ですから、次に出る「買いサイン」すなわち「Bサイン」で実行すれば良いというわけです。
なお、サービスにより、サインの名称は「Bサイン」「買い」「Sサイン」「売り」と異なります。しかし、どのサービスもGCVの周期や売買サインが点灯するタイミングは同じです。
(2011/4/15更新)