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GC HELLOに売買判定の新機能「EPSライン」登場
GC HELLO TREND MASTER®に売買判定の新機能「EPSライン」が追加されました。
一株当たりの税引き益(EPS)を株価チャートに重ねて描くことで、PER(株価 ÷ 一株益)の観点から株価水準の判定がカンタンに出来るようになっています。
「株価は企業業績の影」と言われるほどです。利益が増えれば株価も上昇するとされています。株価がこの先、上がるのか下がるのかを判定するために、現在の株価がEPSの何倍に評価されているか(つまりPERで何倍まで評価されているか)を計算し、割安か割高かを判定する尺度に使います。そこで、一株当たりの利益を例えば10倍(PER10倍)、20倍(PER20倍)、30倍(PER30倍)して、複数のEPS倍率ラインを用意し、月足株価チャートに重ね合わせてみます。株価が何倍ラインで天井を付け、下げ止まるのは何倍ライン当たりなのかが即座に読み取れるはずです。なお、業種の違いや、企業の経営体質の違いでEPSライン(PER)の水準は異なります。あらかじめ倍率が違うラインの組み合わせを、複数の画面設定で用意しておくと便利です。
※表示色をカラーユニバーサルデザインに変更しました。詳細はこちらをご覧ください。
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株価が企業の収益の増減に連動するなら、EPSラインが上昇すれば株価も上昇するはずです、業績が悪くなれば、株価も下げているEPSラインに沿って下げてくるでしょう。その傾向が確認できれば、業績予想に基づいた予想EPSラインに株価が吸い寄せられるはずです。 月足株価チャートに先行するように引かれたEPS倍率チャートが、将来株価の目安になるでしょう。
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世界ナンバーワンの自動車会社になった7203トヨタ自動車は2000年以降、EPS10倍のライン(PER10倍ライン)で底入れとなっていることが見て取れます。一方、ゲーム機の好調が続く7974任天堂は足元、EPS30倍のライン(PER30倍ライン)で頭打ちとなっています。どちらも世界的に評価が定まっている企業ですが、これらのメジャーな企業の株価は、非常にオーソドックスに、一株利益で除して割り出されるPERの水準に落ち着くでしょう。任天堂のように、売り上げに対する収益率が高い会社は30倍まで評価される一方、自動車会社の場合は世界トップ企業でも20倍には届かず、10倍が底堅い水準というような違いになって現れるのです。ゲーム機メーカーと自動車会社では利益率の違いが明確に出るわけです。
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そもそも、全ての銘柄の株価がEPSとの倍率で説明できるわけではありません。株価は世界経済の動向、資源の価格変動や紛争、戦争、自然災害、インサイダー取引や真実の隠蔽が明らかになるなど、様々な要素で変動します。私たちはそうした株価を取り巻く変化に敏感にならざるを得ないのです。しかし、存外に、株価形成の基本中の基本であるEPSの推移をチェックしておくことで、大切な判断ポイントを見逃さなくなるのです。GC HELLO TRENDMASTER®の新しい機能EPSチャートは、ユーザーが売買判断の軸足を決めるのに、適切なポイントを容易に探り出してくれるはずです。ぜひお試しください。

<EPSラインの設定>

お好みの「画面設定」を開き、EPSラインを自由に追加することができます
画面設定手順
画面設定の「追加」ボタンをクリックし、トレンド分析系の35番「EPSライン」をクリックします。倍率と色を指定して「追加」ボタンをクリックしてください。これを繰り返せば複数のEPSラインを設定できます。「設定完了」をクリックすると完成です。 なお、株価の上下の振れが大きい長期・月足チャートでは、上昇(下落)率の振れ幅を均一に設定する「対数目盛」を使うと、株価が大きく変貌した銘柄をチェックする時に非常に有効です。対数目盛は「倍率」の設定で、チャートの振幅の大きさを調節できます(倍数を小さくすれば、振幅が大きくなります)。EPSラインと合わせて、対数目盛もどうぞご活用下さい。